各分野から見る社会情報

情報のプロであったはずのメディアやジャーナリズムが情報をよみまちがえる時代に、社会情報を読むためにはどうすればよいのでしょうか。それには、なぜその情報に価値を見出したのか、その背景を考える必要があります。背景を読み間違えてしまうと、情報に騙され適切な判断が下せなくなります。

そもそも、社会情報とは何か。AI、デジタル社会とは何か。まだまだとどまることを知らない社会情報の疑問を解決できる人材が求められています。情報哲学やコミュニケーション論からはじまり、経営・広報に関する問題解決のためのフレームワークまで、社会情報研究は無限の広がりがあります。

本学では、コミュニケーションデザインによって、新たな情報社会を構想し実現していく研究ができます。メディア論研究では、産官学ネットワークを活用し、実際のメディア関係者にすぐにコンタクトをとりフィールド・ワークを行うことも可能です。修了時には、社会情報を読み解くあらゆる専門的な知識を深め、社会的価値のある情報を創造し発信できるようになります。

広報

広報(Public Relations)の意義は、「企業という組織とステークホルダーが存在する社会との関係性を、コミュニケーション戦略によってよいものにしていく」ということです。したがって組織は、多くの情報を社会へ発信する「社会情報」のつくり手でもあるのです。

情報が氾濫する現代社会では、広報として発した情報がステークホルダーにとって価値あるものとして認識してもらい、選び取られるようにする必要があります。そのためには、社会の時流を読み、誤解をうけない情報発信が求められます。また、情報の動向をきめ細やかに分析しなければなりません。情報を読み間違えただけで炎上する、リスクマネジメントとも紙一重なのです。広報として情報を発信し、それらがどう受け止められたのかを組織にフィードバックし、あらたな経営戦略に落とし込める情報を提供する必要性も生じてきます。それは、ひとつの情報戦略へと昇華していく可能性を秘めているのです。

企業の広報は、まさにコミュニケーション戦略のスペシャリストであり、さらに情報戦略のスペシャリストになることすら求められています。

情報戦略

企業などの組織体は、情報戦略が組織の命運を左右するといっても過言ではありません。情報をたくみに操る「インテリジェント活動」や組織の情報戦略を立案し実行していくには、社会動向をつかみ、社会に流布している情報を分析することが重要です。高度情報社会において無数にある情報から、自らに価値ある情報を選び取ることが求められます。そして情報には、それを流している意図・文脈があり、それらを事実と根拠に基づき分析することも求められます。

また、情報収集・分析するだけではなく、社会の状況にあわせて、発信者の意図通りに受け取られるように、常に戦略を考えなければなりません。情報を発信することで、組織にどのような影響を及ぼすのか、その結果を分析し、次の情報戦略の手を考える必要があります。

情報戦略によって、組織の命運を握り、社会にあらたなイノベーションを起こしていく方法を、「社会情報」から考えていきませんか。

マーケティング

デジタル社会の到来により、消費者の動向やトレンドは売り場のデータだけでなく、インターネット上のつぶやき、シェアまでもが対象になってきたといえます。そうしたあらゆる消費者情報の収集と分析が必要になります。それは、情報が流れている背景にある消費者・市場の本音を引き出すことにほかなりません。どのようなマーケティング手法が重要なのか、マーケティングの成否は、いかに顧客・市場の価値ある情報を掴むかにかかってきているといっても過言ではありません。ソーシャルメディアを駆使した新たなマーケティングデザインを追及する必要があります。

これからのマーケターは、顧客・市場のトレンドをよみ、デジタル空間を横断し、マーケティング情報を手中におさめコントロールし、自ら顧客・市場を作り出すことが求められています。

政策コミュニケーション

政策コミュニケーションは、理想的な社会像を描き、社会動向・世論調査から情報を収集・分析して、政策を立案、そして政策の内容を発信し理解してもらうことが必要になります。その点では、組織における情報戦略に似ているかもしれません。

さらに、近年ではコミュニケーション戦略によって利害関係を調整し、課題解決をはかる「パブリック・アフェアーズ」を用いる人材が求められています。日本のこれからを左右するコミュニケーション戦略を研究し、地域や世界を舞台に活躍しませんか。